世界保健機関(WHO)は、H5N2という新種の鳥インフルエンザがメキシコで初めて発見され、ヒトの死者が出たことを確認した。
WHOは先週木曜日、メキシコのある男性が鳥インフルエンザの新しいストレイン、H5N2による犠牲者になったことを発表した。米国の家畜の間で発生し、3人の乳牛飼育農場の労働者が感染したとThe Hillの記事で報告されているH5N1とは異なるストレインである。
WHOは新型コロナウイルスが一般市民に対して現在も低いリスクであるとの立場を維持している。被害者はメキシコ州出身の59歳の男性で、4月17日に症状が現れ、同年4月24日に入院、同日に死亡した。症状には発熱、息切れ、下痢、吐き気、全般的なだるさが含まれていた。
この男性は急性症状が現れる3週間前から病気で寝たきりになっており、これがきっかけで亡くなった。WHOは彼が前日までに鶏肉や他の動物にさらされた経験がないと述べ、ウイルスの源泉は未だに特定されていない。
メキシコは家禽の間で他のH5N2の症例も報告しているが、WHOはこの病気との関連性は未だに示されていない。
この出来事は、米国で家畜の感染爆発と関連のあるH5鳥インフルエンザにおける3番目の人間の症例の最近の報告に続くものだ。
先週、米国内で発見された前例のない3つ目の人間の症例によると、ミシガン州のある牧場で、ウイルスに感染した牛と密接に接触していた農場労働者がウイルスに感染したとのこと。先週発表された別の報告とは別の牧場で発生した事例である。